2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

あんな傲慢な類の愛を押し付けたり

甘いシロップに漬かったチェリー ずっと食べていられると思った すぐに飽きて 気持ちが悪くなるとも知らず 手を伸ばし続けた 好きです と言って始まる 付き合いましょう と言って始まる そういう普通の恋愛を知らなかった。 ちゃんと愛されている 大切に思わ…

ユートピア 丈夫なココロが欲しい 痛いのはもう嫌なんだ

どの道へ進んでも 最後は 行き止まり そういう道を 私たちは歩いていたのだ 身体を売り続けることを認めてくれる優しさなど要らなかった。 そんな仕事はするな と怒ってくれる優しさが欲しかった 17歳の私を傷付けた男の家に私はまた転がり込んだ。逃げ込ん…

逃げたくはない曖昧を背中で飼い馴らして

道を絶たれてしまった者は そこからどこへ行くのだろう あった筈の道を奪った者には どんな罰が待っているだろう 18歳の頃 踏み躙ったもの。 怖いという理由で 無かったことにしたもの。 私の 子供の話だ。 馬鹿で浅はかな小娘だった。 まさか自分に限って、…

砕け散った夢の欠片も明日になれば星屑さ

狭い水槽の中で一生を終える 彼らは外にも世界があることに 気付いていたのだろうか 小さなコミュニティの中で完結する世界。 はみ出てしまった者同士のコミュニティであって 決して仲間とか、友達なんかじゃなかった。 都合のいい部分だけを見せ合い、 合わ…

積み重ねた想いが たとえ偽りだったとしても

一瞬の輝きが美しいのだろうか 突然来る終わりの その儚さが美しいのだろうか 命を燃やす火花が美しいのだろうか 彼の為には何も出来なかった。 私の人生を犠牲にしてまで 彼の隣にいることは選べなかった。 最後に言われた言葉が辛かったのではなく 最後に…

所詮 欲求の為だけのピエロ

終わりがない という「終わり」 それはとても残酷なことだ。 とても恐ろしいことだ。 「愛しているか」と聞かれ 「愛している」と答える。 「愛していないだろう」と言われれば 「愛していない」と答えただろう。 そんな関係だった。 まるで機械のように相手…

私を土足で荒らしても 余白など無くても

とも-だち【友達】 互いに心を許し合って、対等に交わっている人。 一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。 友人。朋友 (ほうゆう) 。友。 友達は必要ですか? 学校の中ではいつも違和感があった。 何となく馴染めない、そんな感覚を持っていた。 それな…

「電話じゃない分だけは少しは誠実でしょ?」だってさ

雨が降っていた。 本当の気持ちを考えることはしなかった。 何も知らない方が楽だったからだ。 まだ大丈夫。もう少しだけ。 何も始まってなどいなかったのに 終わりだけはやってくるのだと 知った。 その日は、雨が降っていた。 朝が来ても、いつも部屋は薄…

「大人になんかなってないぜ、子供じゃなくなっただけだよね」

17歳。 私にとっては象徴的なものだ。 今でも忘れられない、17歳の日々。 良いことも、悪いことも、そのすべてが私を作っていた。 自分の気持ちだけが大切だった。 自分は主人公だと思っていた。 自分が望めば、何でも手に入るとさえ思っていた。 私は17歳だ…