僕の呪文も効かなかった 夏の魔物に会いたかった

いつの間にか時間が過ぎて

 

いつの間にか歳をとって

 

もう17歳の私は

 

どこにもいない

 

 

 

 

 

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ここに 17歳の頃から今までのことを少しずつまとめて書いていたら

自分の中から ここに全部移動してしまったようだ。

あの頃 感じていた気持ちをPCの画面を前にして文字にしようとしても

何も出てこなくなってしまった。

時間が経ち過ぎたのか、アウトプットしたからか。

 

人とはうまくやってこれなかったけれど

昔の私は芸術家だったように思う。

10代の頃はきっと誰もが芸術家だ。

特別な何か、

10代だからこそ持てる感性、

そういうものが確かにあったように思う。

 

歳をとっていくらか大人になって

人とも そこそこ うまく付き合う術を覚えて

自分の立ち位置を知って 色んなものに折り合いをつけて

まぁ、このくらいかなって

適当なところで満足も出来るようになって

その代わりに、少しずつ少しずつ切り売りしたみたいだ。

特別な何かを少しずつ削っては「適当な満足感」と交換した。

何かに折り合いをつける度に 代償のようにそれを払った。

きっと そうして その 特別な何か を失くしていったのだと思う。

 

きっと一生辛い思い出のままだと

思っていたハズなのに

ここに 文字にして残した思い出は

何だかキラキラして美しく、懐かしい。

 

大人になって

芸術家ではなくなってしまって

それはとても悲しいけれど

きっと芸術家のままなら

今も懐かしい思い出には出来ず

傷付き続けていたのだろう。

 

いつかまた

そこそこの感性でいいから

芸術家に戻れたらと 思う。