私を土足で荒らしても 余白など無くても

  

とも-だち【友達】

互いに心を許し合って、対等に交わっている人。

一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。

友人。朋友 (ほうゆう) 。友。

 

 

友達は必要ですか?

 

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学校の中ではいつも違和感があった。

何となく馴染めない、そんな感覚を持っていた。

それなりに話をする子はいた。

お昼ご飯を一緒に食べたり、帰りに一緒に寄り道する子も。

けれど、友達かと言われると、すぐには頷けない。

私は幼い頃から人との関わり方があまり上手くなかった。

距離の取り方が分からないのだ。

近過ぎても遠過ぎてもいけない。

その丁度いい距離が、私には分からなかった。

そして友達に多くを求めすぎてしまう。

 

❝友達には嘘は吐かない❞

 

そのたった一つが他人からすれば求め過ぎなのだ。

 

だから私には友達がいない。

 

ご飯を食べにいく人も

買い物に行く人も

飲みに行く人も

カラオケに行く人もいる。

だけど、友達はいない。

それを悲しいとも、寂しいとも思わない。

 ただ、友達がいない というだけのことだ。

 

 

小学3年生の時、友達と思っていた子に嘘の告げ口をされたことがある。

私が別の子のテストの点を見て

「そんな点しか取れないの?」と言ったことになっていた。

そして私は先生に怒られた。

けれど、そんなことを言う筈がなかった。

私は勉強が出来る方ではなかったからだ。

友達だと思っていたその子は、私を嫌いだったのか と思った。

 

 

中学1年の時、仲良くしていた子に「怖い」と言われた。

下らないことで、ある女子を怒らせたのが切っ掛けだった。

学校行事の音楽会で、前にいた子が私の後ろの子と喋っていて前が見えなかった。

私は前の子に 見えないので座ってもらえますか?と言った。

そんな下らない理由でその子と、その取り巻きに嫌がらせを受けるようになった。

廊下ですれ違ったあと、「バーカ」と言われるだの

私と一緒に歩いてる子に挨拶をし、私を睨み付けるだの

そういう取るに足らない馬鹿馬鹿しい方法だった。

私自身全く気にしてはいなかったのだが、仲良くしていた子は気にしたようだった。

「とばっちりを受けたくない。怖い。」と言った。

友達だと思っていたのは私だけだったのだな、と思った。

 

 

高校1年からその後長い間、友達だった子がいた。

その子は彼氏が出来ると私との約束を頻繁に破った。

具合が悪いと嘘をついて、彼氏とデートをしていた。

言ってくれれば良かったのに、と言うとその子は必ず謝る。

「もうしない、ごめんね。」

そんなことが何度も続いた。その度に許し、失望した。

 

私は もう無理だった。

友達がいることでこんなに心を削られるのならば、いない方がいいのではないか。

友達だと思うから、心に澱が溜まっていくのではないか。

これがただの知人なら?

「買い物に行く人」「カラオケに行く人」というだけだったら?

友達というカテゴリを無くしたらどうか?

幸い、一人でいることは苦ではない。

私は「友達」というカテゴリごと、捨てることにした。

 

傷付いたことは事実で、それが切っ掛けでもあった。

ただ、それだけが理由ではない。

友達がいることのデメリットの方が私の中では多いのだ。

たった一つ大切なことが蔑ろにされるくらいなら、知人の方がいい。

 

いつ切れてしまうかも分からない関係で

心を許す必要があるだろうか?

 

 

「友達」は必要ですか?