16歳

僕の呪文も効かなかった 夏の魔物に会いたかった

いつの間にか時間が過ぎて いつの間にか歳をとって もう17歳の私は どこにもいない ここに 17歳の頃から今までのことを少しずつまとめて書いていたら 自分の中から ここに全部移動してしまったようだ。 あの頃 感じていた気持ちをPCの画面を前にして文字にし…

セヴンスターの香り味わう如く季節を呼び起こす

恋と憧れと見栄 その区別を付けられないまま 「少女」の時代が過ぎる そこには 幸せな恋など 用意されていないのだ 16歳の秋初めて出来た彼氏は8つも年上のロクでもない男で歌が下手なストリートミュージシャンだった。 “年上の彼氏がいる”ことは私にとって…

砕け散った夢の欠片も明日になれば星屑さ

狭い水槽の中で一生を終える 彼らは外にも世界があることに 気付いていたのだろうか 小さなコミュニティの中で完結する世界。 はみ出てしまった者同士のコミュニティであって 決して仲間とか、友達なんかじゃなかった。 都合のいい部分だけを見せ合い、 合わ…