僕らに真実を 疑いようもない嘘を

頭の中を探す

 

嘘だと思ったこと

 

偽善だと思ったこと

 

どうしたらやり過ごせるのか

 

 

 

 

 

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人と人が付き合う上で

“嘘のない関係”なんてものはあり得ない。

これは紛れもない事実だ。

嘘のない関係でありたいと願う気持ちは分かる。

けれど

それを実行出来るかは また別の問題だ。

 

「ずっと一緒にいようね」

これは別れる時まで限定の“ずっと”だ。

「いつか結婚しよう」

この“いつか”は永遠に来ない“いつか”。

「嫌いになることは絶対無いよ」

でも好きでなくなる日は来るのでしょう?

 

ずっと、いつか、絶対

この言葉が嫌いだった。

根拠のない自信で自分への気持ちを表現されると

まるで初めから無いもののように思えてしまうからだ。

人の気持ちは変わっていくものだと知っている。

だからそんな先のこと、

「ずっと先のこと」「いつかのこと」を

「絶対」なんて簡単な言葉でまとめてほしくなかった。

 

 

 

“嘘”はどこまでが“嘘”なのだろう。

 

事実と違うことを言えば“嘘”だ。

それなら

言ったその時は事実で

それから気持ちが変わってしまったとしたら?

それは“嘘”になるのだろうか。

それとも

気持ちが変わってしまった時点で

事実も変わるということになるのだろうか。

 

 

 

自分の言葉で

自分の何かを

誰かに伝えるのは

とても難しく

とても怖いことだ。

 

それでも私たちには

言葉しかないから

時に嘘を介しながら

誰かと繋がっていく。

 

難しかろうが

怖かろうが

それしか知らないから

 

「嘘のない関係」なんて要らない。

けれど、出来る限りの

「真実を伝え合える関係」が

私は欲しかったのだと思う。

 

心から、そう、思う。