写真詩

言葉が胸で大渋滞 クラクション叩くよ

桜が咲いて花が散って 緑が芽吹いて心は萎んだ 真っ直ぐな子供だった私を置いて 私は大人になっていく 中学生の3年生の頃のことだ。 クラスに好きな男の子がいた。 落ち着いた雰囲気なのに 友達とジャレている時はとても無邪気で そんなところが好きだった。…

汚れた机を僕は夜に片付けた 何かが変わるかな

ねえ「好き」って何だっけ? 思い出せないよ 思い出せないよ ―やつつけ仕事/椎名林檎 20歳の頃の話だ。 その頃仲良くしていた子からご飯に誘われた。 いつも通り待ち合わせをしてファミレスへ行く。 そこで その子と彼の話を聞いた。 とても とても好きな人…

I see you shouting and yelling and struggling.

何を持っているとか 何を持っていないとか 自分には無理だとか どうせ自分なんか とか 人生は不公平なものだけれど “不平等なもの”では決してない。 誰もが平等に生を受けて 誰もが平等に生きる権利があり 誰もが平等に学ぶ権利があり 誰もが平等に信仰の自…

僕らに真実を 疑いようもない嘘を

頭の中を探す 嘘だと思ったこと 偽善だと思ったこと どうしたらやり過ごせるのか 人と人が付き合う上で “嘘のない関係”なんてものはあり得ない。 これは紛れもない事実だ。 嘘のない関係でありたいと願う気持ちは分かる。 けれど それを実行出来るかは また…

僕の呪文も効かなかった 夏の魔物に会いたかった

いつの間にか時間が過ぎて いつの間にか歳をとって もう17歳の私は どこにもいない ここに 17歳の頃から今までのことを少しずつまとめて書いていたら 自分の中から ここに全部移動してしまったようだ。 あの頃 感じていた気持ちをPCの画面を前にして文字にし…

さぁ、問題はこの消せないエレクトロライト

手にする度に見え方が変わる 時々取り出しては 自分の気持ちを確認する 私だけの タイムカプセル ずっと吹っ切れずにいた。 楽しい思い出だけじゃなくても 私には彼との日々そのものが重すぎる荷物だ。 どんな風に過ごしても 頭から振り払えずにいたのだった…

汚れてる野良猫にも いつしか優しくなるユニバース

大人になるということ 必要でも不要でも関係なく 様々な知識を頭の中に溜め込んでいくこと 自分の立ち位置を知ること “分相応”を覚えること 「純粋」から最も遠いところ 小学生の頃好きだった男の子、 小学生の頃まわりでモテていた男の子、 顔は関係なくて …

しかし何故に こんなにも目が乾く気がするのかしらね

目に映る風景はカラフルで 私のためになど 用意される訳もないと 思っていた景色だった 「恋」だと思い手を伸ばした 急に色褪せていくように見えた“それ”は 「恋」なんかじゃなかった 私の人生の中で唯一人 別れた後も交流のある人がいる。 あえて連絡を取…

野生の残り火抱いて 素足で走れば

肌に纏わりつくような暑さの中を 車の窓を全開にして走った 空が青かった 海が青かった それだけで十分だった 二度と戻らない あの夏の日々 毎日が輝いていた。 学校へ行かず、仲間と集まっては その辺で喋ったり、騒いだり 海沿いをドライブしたり こんな日…

研がない強がり 嘘で塗り固めた部屋

叫びたい衝動を堪えて 平気な振りして過ごしている 本当は傷付いているのに 何でもないって顔を作る 本音を言うのは嫌だった。 格好悪いことのように感じていた。 昔からそうだ。 思ったことも言いたいことも 頭の中で反芻してみて こねくり回して綺麗に包ん…

誘惑 罠 全てが ぐるぐる回り続けてるんだ

どんなカタチの恋愛でも それはとても意味のあることだ 互いが互いだけを想う それはとても美しいことだ それが2人だけのものならば 浮気や不倫をしていて誰かにバレて面倒なことになった時どこからバレた とか誰々にしか話してないのに とか疑ったり逆恨み…

非常口

毎日を君と過ごせること それは奇跡のようなこと とても 幸せなこと だけどキミが もっと僕を好きなら もっと幸せなのに 際限なく増え続けていく この気持ちが 愛なのか 欲望なのか 全部あげたい と思う気持ちと 全部ほしい と思う気持ちが 混ざって絡まって…

ハイファイ ローファイ 俺はそれを愛と呼ぶよ

誰にも言わなかった恋がある。 とても好きだったし 彼の幸せを純粋に願った。 隣にいるのが 私でなかったとしても。 他の誰と付き合っていても いつも彼を好きな気持ちはそこにあった。 彼を好きだということを一度だって人には話さなかった。 その気持ちは…

セヴンスターの香り味わう如く季節を呼び起こす

恋と憧れと見栄 その区別を付けられないまま 「少女」の時代が過ぎる そこには 幸せな恋など 用意されていないのだ 16歳の秋初めて出来た彼氏は8つも年上のロクでもない男で歌が下手なストリートミュージシャンだった。 “年上の彼氏がいる”ことは私にとって…

あんな傲慢な類の愛を押し付けたり

甘いシロップに漬かったチェリー ずっと食べていられると思った すぐに飽きて 気持ちが悪くなるとも知らず 手を伸ばし続けた 好きです と言って始まる 付き合いましょう と言って始まる そういう普通の恋愛を知らなかった。 ちゃんと愛されている 大切に思わ…

ユートピア 丈夫なココロが欲しい 痛いのはもう嫌なんだ

どの道へ進んでも 最後は 行き止まり そういう道を 私たちは歩いていたのだ 身体を売り続けることを認めてくれる優しさなど要らなかった。 そんな仕事はするな と怒ってくれる優しさが欲しかった 17歳の私を傷付けた男の家に私はまた転がり込んだ。逃げ込ん…

逃げたくはない曖昧を背中で飼い馴らして

道を絶たれてしまった者は そこからどこへ行くのだろう あった筈の道を奪った者には どんな罰が待っているだろう 18歳の頃 踏み躙ったもの。 怖いという理由で 無かったことにしたもの。 私の 子供の話だ。 馬鹿で浅はかな小娘だった。 まさか自分に限って、…

砕け散った夢の欠片も明日になれば星屑さ

狭い水槽の中で一生を終える 彼らは外にも世界があることに 気付いていたのだろうか 小さなコミュニティの中で完結する世界。 はみ出てしまった者同士のコミュニティであって 決して仲間とか、友達なんかじゃなかった。 都合のいい部分だけを見せ合い、 合わ…

積み重ねた想いが たとえ偽りだったとしても

一瞬の輝きが美しいのだろうか 突然来る終わりの その儚さが美しいのだろうか 命を燃やす火花が美しいのだろうか 彼の為には何も出来なかった。 私の人生を犠牲にしてまで 彼の隣にいることは選べなかった。 最後に言われた言葉が辛かったのではなく 最後に…

所詮 欲求の為だけのピエロ

終わりがない という「終わり」 それはとても残酷なことだ。 とても恐ろしいことだ。 「愛しているか」と聞かれ 「愛している」と答える。 「愛していないだろう」と言われれば 「愛していない」と答えただろう。 そんな関係だった。 まるで機械のように相手…

私を土足で荒らしても 余白など無くても

とも-だち【友達】 互いに心を許し合って、対等に交わっている人。 一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。 友人。朋友 (ほうゆう) 。友。 友達は必要ですか? 学校の中ではいつも違和感があった。 何となく馴染めない、そんな感覚を持っていた。 それな…

「電話じゃない分だけは少しは誠実でしょ?」だってさ

雨が降っていた。 本当の気持ちを考えることはしなかった。 何も知らない方が楽だったからだ。 まだ大丈夫。もう少しだけ。 何も始まってなどいなかったのに 終わりだけはやってくるのだと 知った。 その日は、雨が降っていた。 朝が来ても、いつも部屋は薄…

「大人になんかなってないぜ、子供じゃなくなっただけだよね」

17歳。 私にとっては象徴的なものだ。 今でも忘れられない、17歳の日々。 良いことも、悪いことも、そのすべてが私を作っていた。 自分の気持ちだけが大切だった。 自分は主人公だと思っていた。 自分が望めば、何でも手に入るとさえ思っていた。 私は17歳だ…